2017/06/16

LXCup2017 振り返り


2017年の5月連休はハンガリー Szatymaz 飛行場で開催された LXCup に練習のため参加させて頂きました。2016年後半からは発生した様々なことを考えること、対応をとることに自分の時間の主としたので、この半年は正直自分のフライトを考える時間を持てずにいました。
さらに、社会人クラブでの指導的立場の役割に加えて法人の理事を二つ掛け持ちして自分の役割を考えるなかで、自分のフライトを考える時間をどう組み立てるか。
これは来年以降も続きますので、チャレンジだと思っています。

そんな中、5月連休にハンガリーへ行ったのは、自分のグライダーに集中するための時間を持つためでした。目の前の自分の目標が明確になれば、自ずと自分の頭の中は自分の事に集中していけます。とはいえ、全部を準備するには時間が足りず、最低限のフライト感覚のリカバリーと、ロジスティックスの準備までで、イメージフライトは十分とは言えないままの参加となりました。

参加にあたり、過去のノートを振り返り、以下の目標設定をしました

結果目標
・day得点率 85%、期間平均 90%
行動目標
1. 判断ポイントを明確に、根拠明確に迷わず決める。とはいえ、決めた判断にとらわれすぎない。空はすぐに変わる。一つの案に固執せず更新し続ける。
2. 成功しても、淡々と次へ(油断しない、気を大きく持たない)。
    失敗したときは、切り替える(失敗を引きずらない)。
3. 自分の判断を試してみる(失敗を恐れず判断してみる。失敗を恐れすぎると成長につながらない。リスクマネージは必要だが、リスクマネージしすぎるとどっちつかずになる。悪条件時はリスクマネージ、だが、ガグルが明らかに間違えた判断をしたときにガグルをフォローしない判断をしてみる)
4. コンディションの悪いとき、悪くなるときはとにかくフィニッシュする。あきらめずにすべての方法を試す。早めのギアチェンジ。今が良いからと先を安易に考えない。
5. 試合勘を培う。オートマチックに判断できるようにして6月に備える。
6. 自分のフライトを考える時間に使う(理事関係で頭を使うのは少しお休み)


結果
7日間中3日間のフライトになりました。(Task1, Task3, Task5)

結果目標
・day得点率 85%、期間平均 90%
結果
day1 66%, day2 82%, day3 75%,  total 75 %


行動目標1
・判断ポイントを明確に、根拠明確に迷わず決める。とはいえ、決めた判断にとらわれすぎない。空はすぐに変わる。一つの案に固執せず更新し続ける。
 → 根拠は明確に出来たと思う。迷いも減った。とはいえ、全般的にはギアが低く、早く飛ぶために、全般的にギアを上げることが必要。また、ギアダウンが必要なコンディションチェンジに対して、対応はしているがギアを下げすぎているところがあるので、根拠を持ってギアを下げすぎないことが必要

行動目標2
・成功しても、淡々と次へ(油断しない、気を大きく持たない)。
 → 好条件の時に距離を伸ばすことに固執しすぎて、AATのエリアをブルーなところまで伸ばしすぎた。根拠を明確に。

行動目標3
・失敗したときは、切り替える(失敗を引きずらない)。
 → 悪いエリアに入って、気持ちが減速したときに、気持ちの減速をどのように抑えるか?下がった気持ちをどのように鼓舞するか。根拠を持つこと、数字を持つことだと思う。高度で速度を下げる数字は持っていたが、速度を下げすぎているので、数字を再確認する。

行動目標4
・自分の判断を試してみる(失敗を恐れず判断してみる。失敗を恐れすぎると成長につながらない。リスクマネージは必要だが、リスクマネージしすぎるとどっちつかずになる。例:悪条件時はリスクマネージ、だが、ガグルが明らかに間違えた判断をしたときにガグルをフォローしない判断をしてみる)
 → 5/2 の task3 はガグルになってしまったので自分の判断を試せてない。task1, task5 はガグルから遅れる際に自分の判断を積極的に試せたと思う。とくにtask5 は得点率には結びつかなかったが、フィーリングは良くなってきた(もう一日試したかった)

行動目標5
・コンディションの悪いとき、悪くなるときはとにかくフィニッシュする。あきらめずにすべての方法を試す。早めのギアチェンジ。今が良いからと先を安易に考えない。
 → 上記に記載したが、早くギアを下げすぎている。

行動目標6
・試合勘を培う。オートマチックに判断できるようにして6月に備える。
 → 試合でのマネージメントは良くなってきた(チェックリストの利用、スタート前のマネージメント、) 
 → Task5、 Wolfgang 先生のアドバイス(自分のフィーリングを大切にする)を実践できたと思う(うまく行かなくて考えすぎると細部に頭が行ってしまい、逆に全体が見えなくなる)

・自分のフライトを考える時間に使う(理事関係で頭を使うのは少しお休み)
 → 環境を変えることで自分のフライトを考える時間に使えたのは良い点でした。

良かったこと
・Task1, Task5  悪いエリアでも前向きに飛べている

・Task1 アンダータイムにならないよう飛んだ(結果飛びすぎた)

・全般を通じて上がりが悪かったので、惑わされず、自分の判断で飛ぶように心がけた

・エリアターン判断をなるべく自分の判断で実施した

・ガグルから遅れたときも気持ちを淡々と切り替えられた

・Task5 ではフィーリングを大切に出来た

・Task5 コンディション弱い中でも落ち着いてスタートできた

・Task5 ドナウの渡りで一人になったが、根拠を持って信じて前に進めた。渡った場所の選択も良い場所(南側)を選択出来た)

分かったこと
・ドナウ川は南側が西に曲がっている。ということはそこは土地が高いと言うこと。なので、ドナウを渡る際は南側で渡った方がアクティブなところで渡れる

・SPOT は movement を on にしておくと、スイッチを入れて、離陸までに off になってしまう。nano も同じ。movement を on にしてはいけない

・Task1 の朝は緊張で胃が痛かった。出発を遅らせて自律訓練法で深呼吸で回復した。準備が一杯一杯でつかれと緊張による。


振り返り
・クライムが全く良くない。クライムのフィーリングがまったく以前の通りに出ない。

・もともとよくない上がりが更に悪い。周りの機体ばかり見てしまっている、視野が狭い、周辺視野で見えてない、視野狭窄になっている(疲れもあった)

・Task1 禁止エリアに近すぎるところを飛んでしまったのは失敗(南側)。2015年は存在していなかった国境付近のパトロールエリアが新規で設定されていたが、プランニングの際に頭に入っていなかった。AAAT  では制限エリアより離れたところを飛び、リフト選択肢を増やせる(選択エリアを増やせる)飛び方をするべき

・Task1 電動バグワイパーの地上での動作確認片翼忘れ。上空で片方が動かなかったことでクライムが心理的に不安になった。チェックリストに両翼バグワイパーの動作確認を追加した(動かないときは一度バッテリーを外してシステムリセットすれば動く)

・エンジンテストでエンジンがなかなかかからなかった。IGN までレバーが押し込まれていなかった

・テスト後のエンジンが止まらない。500m 失高した
 (400mで停止後、滑走路へのすり鉢を維持しながら弱い中で冷静に再上昇は出来た)
  原因不明だが時としてあるとのこと。可能な限り最小速度まで抜いてみてとのオーナーのアドバイス。

・タスクが同じエリアを行ったり来たりのタスクだと、次の旋回点のポイントがどちらだったか分からなくなる。 ポイントの番号をタスクシートに書き込み、マーカーすることで、コンピューター上の数字と一目で照合できるようにしておく(2012年の反省事項を忘れている)

・AAT のコンピューター上での動かし方。一年ぶりで忘れている。再練習した(緯度経度モードで動かした方が楽)

・AATの距離を伸ばそうとして、標高の低い、空気のアクティブでは無いエリアに伸ばしてしまって速度が出なくなった(事前のエリアマネージメント不足。悪いエリア、行きすぎては行けないエリア、が事前にプランを失念している。チェックリストを忘れなく実施するために強調表示にした

・事前のプランが当日予想平均速度のみだった。平均速度が下がったときをふくめて、3-4パターンくらいを想定しておく。(想定より悪かったとき、良かったときのプラン切替をスムーズに行う)

・マークする機体のコンテストナンバーを覚える。(ガグルで迷わない)

・コンディションが弱くても 150km/h を切らないでクルーズする(チェックリストに記載有り。セントカ先生の教えを忘れている。最低150km/h クルーズに体を慣らす)

・直前にお願いしたにもかかわらず、すばらしいクルーを紹介してもらったことは非常に助かりました。
クルーをしてくれたフロリアン君、ライセンスを取ったばかりの17歳です。Gaborのクラブのメンバーで、2019年ハンガリーで開催されるジュニアワールドに出場したい目標が有り、今回は学校を休んで一週間手伝ってくれました。(とはいえ、教科書持ってきて待機時間は勉強していました。)競技に興味があるので、Maru のブリーフィング後のプランニング、飛んでからのレビューにも興味シンシンで質問してきます(なんでそう考えたの?それ、なんのために準備しているの?)。こちらも嬉しくなっていろいろ説明しました。それにしてもハンガリーの、英語教育、すごいですね。コミニケーションにまったく苦労しません。

準備
・機体がギリギリまで決まらず、直前には1500km 陸送になり、競技初日は疲れが残っていたと思います、視野の狭いフライトになり、姿勢が安定せず、上がりが悪いフライトになりました。とはいえ、レンタカーで選択した VW Tiguan はアクティブクルーズコントロール(自動追従)、レーンキープアシスト、渋滞追従(トラフィックアシスト)と、一人での長距離運転をサポートしてくれるすばらしい車でした。

・陸送は平日だと一日max avg 75km/h。最大1000kmまで (13時間)。
 休日はトラックが少なく (ヨーロッパは国により週末トラックが高速道路を走れなくなるそうです)。avg 85km/h - 90km/h で走れる(サービスエリアの駐車場がトラックで一杯になり、トレーラーを止めるエリアが見つからないのが難点)
 1000km を超えるとかなり疲れます。ジャンクションでの曲がり忘れ、降りるインターチェンジを間違えたりしました。

・高速道路サービスエリア直結、のホテル。
 ちょっと割高ですが、トレーラーを引いている陸送時にはとても便利です。



ウエザーサービス
Weather briefing


帰国後は連休のフライトのレビューもそこそこに、6月の遠征に向けての準備が始まりました。ロジスティテックスの準備と最低限のフライトイメージのシミュレーション、過去のフライトノートの振り返りまではできましたが、自分の役割の対応の時間を考えると、自分のフライト感覚を高めるところまでの時間を作り出すことができていません。準備不足から自分でストレスを作り出してしまっているので、状況を受け入れて、まずは経験を増やすことを目標設定にして来たいと思います。

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