2013/04/30

大会2日目

大会2日目です。

昨日は前線が通過し、タスクキャンセル後に短い晴れ間がありました。
練習フライトをしたスティーブさん(アイルランドチーム)の話ではTopが最高約1600メートルで250kmほど飛行できたとのことでした。(写真はスティーブさん)
本日は残念ながら二本目の前線が接近しており、曇りベースで気温は温暖前線の接近により昨日よりは暖かいものの時折小雨が降るといった状況です。

ウェザーブリーフィングでも本日の競技開催は期待薄でしたが、昨日の教訓を踏まえ主催者側の最終判断は14:00
となった為我々も滑空場で待機となりました。

14:00 までは結構長い待機、kindle で本を読みながらの待機です。昨日は実施する可能性が高かったので、ストレスのかかる待機時間でしたが、今日は実施可能性は低く、割と楽な待機でした。イタリアチームはすでにビールを飲んでいて「はやくキャンセルのアナウンスしてよー」といった雰囲気です。(写真は待機していた滑空場内のホテル)


14:00 を過ぎ、やれやれキャンセルかと思ったところで、突然15mクラス、オープンクラスのみ15:00までに Grid の指示。クラブクラスはキャンセルとのこと。あわてて皆さん準備を始めます。私たちは水も燃料もバッテリーも搭載済みで、あとはターポリンをはがすだけなので、余裕をもって準備ができました。

15:30 過ぎから曳航開始。先にセットされた15m クラスから曳航が始まり、ゲートオープンは16:07 とのこと。どう見ても対地900m以上あがっているようには見えません。。我々のオープンクラスは曳航スタンバイになりました。結局15mクラスはオープンしたものの、もっともフライトした選手で14km ほどでこの日は得点日になりませんでした。我々は曳航待ちの間にキャンセルとなり、そのまま係留へ。
天気が回復するのは水曜日以降のようですが、また予報が怪しくなってきました。。

(丸山)

2013/04/29

大会1日目

大会1日目の競技はキャンセルとなりました。

開会式終了後AM10:00から朝のブリーフィングが開かれ、本日の競技実施については天候の回復状況を見ながらPM1:00に最終判断が発表されることとなりましたが、結局キャンセルとなりました。

低い雲は比較的早く抜けて行きましたが、高層の雲が残ってしまい気温が上がりにくい状況でした。

その後PM2:00頃には天候が回復しました。

結果的には競技実施だったかもしれませんが、主催者判断もいたしかたがなかったと思います。





選手・クルーは宿舎に帰りお昼寝を楽しみました。

夜は時間があったので、明日に向けてポーランド風シチューの仕込み。ルッコラのサラダに PONTI の GLASSA GASTRONOMICA (バルサミコソース)

開会式

いよいよ大会が始まります。

ということで、本日(4/28)AM9:00より開会式が催されました。





気温がとても寒く、しかも屋外での開催となったため用意していたチームシャツを披露できませんでした。
(近いうちに機会をみつけて滑走路デビューさせます)

そのかわり、日の丸の小旗を振って存在をアピールしました。



参加各国の紹介 







来賓の挨拶



ポーランド国旗掲揚並びに国家斉唱
といった内容で開会式は滞りなく終了しました。
(とにかく寒かった!)


2013/04/28

公式練習日(4日目)&Offcial Briefing

本日は曇り時々雨の為フライトがキャンセルとなりました。

一方、Offcial Briefingが20時より滑空場横の格納庫(ハンガー)で開催されました。(毎朝のBriefingもここで行われます)

このBriefingでは、今回大会の運営者側各責任者の紹介から始まり、機体の係留場所、Gridの方法、発航手順、着陸手順、着陸後のリトリブ方法、空域、成績データの提出方法など多岐にわたって説明がありました。
今日は最高気温が約13℃で肌寒い一日でした。
風邪をひかないよう気をつけたいと思います。

2013/04/27

ポーランドの春

ポーランドの春は急速にやってくるようです。

Lesznoでは3-4週間前までは雪が残っていたそうですが、到着した翌日の4/24-26の気温は、お昼には20℃を越え暖かい日が続いていました。 

滑走路の端に小さな白い花を咲かせている木がありました。
最初の2枚は4/25に撮影した写真です。
まだ2分咲きにもなっていませんでした。
 

それが、翌日には同じ木がいきなり8-9分咲きになっていて驚きました。(左側写真2枚)






本日(4/27)は昨日の予報通り朝から曇り時々雨といった天気です。
これから滑空場に向かい、本日のブリーフィングでの主催者側の判断を確認してきます。

(福崎)

公式練習日(3日目)

本日(4/26)公式練習日3日目です。

昨日まではかなり閑散としていたのですが、本日から参加者が増えてきました。昨日までチェコで国内選手権が開催されていたらしく、そちらに出場していた選手の皆さんがこちらに到着されたようです。



AM10:00からブリーフィングが開催されAM11:30から発航開始と案内されましたが、機体をセットする場所・順番について具体的な指示がなかった為様子をみていたところ、まさに三々五々、適当なところに適当に機体をセットし始めたのでした。我々もその後ろに機体を移動し発航準備に取り掛かりました。




 本日は主催者側もようやく本腰をいれてきたらしく、昨日までの「適当に飛んでください」という姿勢から、Assigned Aera Task with 3 areasというタスク設定がなされ、いよいよ本格的な練習日になってきました。(写真は選手に配布されるタスクシートです)
PM12:20頃発航しPM16:00過ぎに無事着陸しました。最終段階(ファイナルグライド)にいたるタイミングがいまひとつだったそうで、途中エンジンをかけたとのことです。(記録上は不時着扱いとなります)

本日もいろいろ課題を発見することができました。
明日の天気予報は残念ながら雨天のようですが、選手・クルーともどもコンテスト本番に向けしっかり準備してきたいと思います。

(福崎)

2013/04/26

公式練習日(2日目)

ブログの更新が遅くなり申し訳ありませんでした。
いきなりですが、本日(4/25)は公式練習日の2日目です。

といっても、我々にとっては今回お借りした機体の初機体組みと初フライトとなります。(ここまでたどり着くまでの様子は今後時間があるときに報告します)

今回丸山さんが搭乗するASG29はベルギー人の方からお借りしたドイツ国籍のグライダーです。(登録番号:D-KATV、コンテストナンバー:70)

いろいろシビアに作られている機体の為、機体組みに苦労するのではと覚悟してましたが、思いの他順調に組みあげることができました。




各種装備の点検・フライトコンピューターの設定・水バラストの搭載などを終え、15時半ごろ初フライトに出発しました。






約1時間20分のフライトを無事終えた丸山さんによると、本機の感触はかなりよいようです。

公式練習日は残すところあと2日となります。本日までに明らかになった課題とこれから発見されるであろう課題をクリアしつつ、選手・クルーともども日曜日(4/28)以降のコンテスト本番に向け準備を進めていきたいと思います。

(福崎)




2013/04/23

丸デザイン公開決戦投票〜 投票結果


ロゴデザインに投票頂きました皆様、ご協力ありがとうございました。
投票の結果、デザインは総票数25票の内、14票を得ました A に決定させて頂きました!「滑走路っぽいデザイン」確かにそれをイメージさせてくれますね。

フランクフルト入り

 ドイツに入りました。ルフトハンザLH711がお気に入りで(到着時間が早いので、到着後の行動時間に余裕が持てる、A380 なので、エコノミークラスも驚きの静かさ)いつも使っているのですが、なんと今回は突然のストライキで全便欠航。やはりヨーロッパの不景気の影響でしょうか。はやく景気回復を望みたいものです。

航空会社のアレンジで ANA 便に変更。フランクフルトの直行便が取れて、2h遅れでしたが無事到着できました。
ANA は 777 でしたので音はうるさいものの、食事とシートは格段に良くなっています。



今回はフランクフルト近郊でグライダーをお借りして陸路ポーランドまで陸送するので、乗り継ぎ便が無いので助かりましたが、写真の通り、フランクフルトの空港は欠航便のオンパレード。乗り継ぎがあったら到着できてなかっただろうな。。こんながらがらのフランクフルト空港は初めてです。

昨日はフランクフルト近郊のホテルで一泊、これからトレーラーを引いての陸送です。

2013/04/21

いよいよ 〜出発前夜〜

 4/27からポーランド・レシュノで開催される「グライダー世界選手権プレ大会」に参戦のため、本日は丸山宅に泊まり、出発前の最終準備をしました。いよいよ明日出発です。

今回現地に持ち込む荷物(預け荷物)です。一人二個まで無料で預けられますが、一個ごとに23kgの重量制限があり超過すると追加料金が発生してしまうので荷物は厳選(?)してます。

主な荷物は、パラシュートやフライト機器、お米・梅干・ヴィダーインゼリーなどの食料品などです。重いのですがアウェイで試合を戦うためにどれも重要な荷物です。


 一通り打ち合わせを終わらせた後、今回の成功を祈っての乾杯です。

行ってきます!







 (福崎)

2013/04/17

ぜひ参加してください! 〜丸デザイン公開決戦投票〜

丸形デザインもいよいよ大詰め。最後に残ったのはこの3つの案です。
そしてTEAM MARU では皆さんのご意見も取り入れて選ぶことにいたしました。
公開決戦投票! というわけです。

このマークはもともとステッカー用に考案されたもので、
キーワードは「丸」「日の丸」そして「グライダー」。
この3つが分かりやすく伝わることを意図していました。

決定後はいろんな場面で使われる可能性があります。
すでにチームクルー・シャツの肩口に付ける案が固まりつつありますが
そのほかに機体に貼る、ロゴ入りタオルをつくるなどの案も挙がっています。

■投票方法(どちらかをお選びください)
 ①この記事のコメント欄に投票(一番下 “○件の投稿” をマウスクリック)
 ②フェイスブックのコメント欄に投票
 ※記名投票でひとり1投票のみとさせてください。

■記入例
 氏名:丸山 毅、 投票:A、 理由:文字のパースがかっこいいから!
 ※理由はなくても構いません
 ※フェイスブックは無記名で大丈夫です

■締め切り:2013年4月22日月曜日24時

■選考方法:
ブログ及びフェイスブックの公開投票に加え、チーム員16名の連絡用メーリングリストによる投票も実施。ふたつの結果を勘案しながら丸山(及び赤石)が最終決定します。

■結果発表:世界選手権プレ大会の前日26日金曜日までに行う予定


まるマーク制作の軌跡 〜 選考の参考に 〜 



きっかけはチームシャツの制作。リーダーの依頼を受け、久野さんが提示した1枚の絵が赤石の目に留まりました。wの絵です。

「これ、いいんじゃない!」

この案に乗ったのが葛谷でした。代理店歴15年以上のプロは「丸」の字にグライダーを載せることを提案(u)。

すかさず丸山からは「グライダーは上昇していて欲しい」とのリクエスト(笑)。

その後さまざまな提案を経て今回のABCに絞り込んだ。この間およそ5週間。メールのやりとりは30回を超えました。

制作したのはふたりの女性。久野さんと葛谷。葛谷は航空部の同期だけに呼び捨てにしてしまいますが、久野さんは赤石の友人。「グライダーは見たことない」という彼女に「残念だけど飛行機雲は出ないんだよ」とか「尾翼の後ろはあまり飛び出ないようにね」など、まるも色々説明しながらの調整。そんな彼女も今は TEAM MARU のデザイン担当として欠かせない存在になっています。

みんなの制作熱に火をつけたのは葛谷かも知れません。彼女はまず1964年の東京五輪と箱根駅伝のロゴを引き合いに出し、それがいかにシンプルで美しいかを説いてみせた。「日の丸デザインは究極にシンプルで力強いから派生デザインもシンプルに!」。そんなこと言われたら俄然ヤル気になるじゃないの! そんな彼女もいつの間にか広報班。この作業でチームの士気も人数も大いにプラスされていったのです。


あなたならどのデザインを選ぶ? 



こうして、まる、赤石、そして広報及びデザイン班が悩み抜き、最終選考に残したのがABCの3案。ここまで読んでくださった方にちょっとだけ解説させていただきますと…

A……葛谷デザイン。グライダーとランウェイがモチーフ。文字は全体のデザインに合わせ縦線が太くなっているほか、ランウェイの遠近法に合わせパースも付けられています。キレのあるシャープなデザインですね。

B……久野デザイン。稲妻がモチーフ。JAPANの文字はブログ巻頭で使われているフォントに合わせてあります。翼端が下まで伸びた伸びやかなデザインが印象的。

C……久野デザインと葛谷デザインの結晶。久野デザインに合わせ、葛谷がフォントをカスタマイズしています。絵と文字のバランスがグッド。手作り感漂う元気な造形です。

さあ。あなたならどのデザインを選びますか? ぜひ1票お願いします。

同時並行してチームメンバー全員による決選投票も行われます。パイロット丸山、チームリーダー赤石を中心に、マネージャー、クルー、ドクター、IT、デザイン担当、広報等々のメンバーがなんと16人も集結しつつあるのです。こちらの投票もどうなるか楽しみです。

締め切りは22日月曜日です。よろしくお願い申し上げます。

2013/04/13

チームシャツ 作成中








久野(デザイン担当)田中(生産担当)の女性2名を中心に「TEAM MARU 公式シャツ」作成中。まる&田中の2名がラブラボさんでシャツオーダーの打ち合わせ。こんなシャツを作ります。

ブログのヘッダーにも使用されているこのロゴ、元々はチームまるのシャツ用に久野さんにデザインしてもらったもの。広報チームから次々と繰り出されるプロ視点という荒波に揉まれまくったのち、このブログで華々しくデビュー! このロゴを背負ってTEAM MARUはグライダー世界選手権プレ大会に臨みます。袖口の丸印はデザイン担当の遊び心で生まれたもの。この丸印、いまなおバージョンアップ中。次はどんなデザインになって出てくるか??

このシャツ担当の2名の女性、じつは「グライダー」を見たことがない方々。
そんなメンバも加わってTEAM MARUは活動しております。 (赤石)

2013/04/10

グライダーの借り方・運び方

こちら、今回の世界選手権プレ大会でまるが乗るグライダー「ASG29」アレキサンダー・シュライハー社製18mクラス用。
ポーランドの大会で使用するのですが、まるの希望にあっていたベルギーのパイロットからこのグライダーをレンタルすることになりました。
 1. Webで「グライダー貸します」の広告を探す
2. 貸主にメールで交渉する
(料金・期間など)
3. 交渉成立したら支払い方法・引渡し方法を決める 
のがレンタルまでの大体の流れ。

「◯◯で引渡しならいくらで貸すよ」みたいな話の結果、今回はドイツのポッペンハウゼンにあるアレキサンダー・シュライハー社が引渡し場所に決定。アレキサンダー・シュライハー社は有名なグライダーメーカー。不慣れなヨーロッパで引き渡し場所指定するのでわかりやすいところ、ということでまるがここを指定。
グライダーを飛行機の形のまま運ぶことはできないので、ハウストレーラーというものにグライダーを分解して格納。車で牽引して陸送します。
ベルギー→ドイツはオーナーが陸送してくれますが、ドイツ→ポーランドは自力で陸送。走行距離630km,約8時間のドライブのためロードマップ4枚使って「陸送用地図」を作成中。ルートにマーカーいれて地名や道を頭にいれます。カーナビはあるけれど時々案内間違えるので,,, (赤石)


大きな地図で見る                           

2013/04/03

飛べない丸山はただのアラフォーだ!

この際まるには日本のグライダー界の広告塔になってもらおう!と壮大な夢を抱くチームリーダー赤石&広報部では、目下売り込みシートを暗躍中、もとい作成中です。(画面内容は仮)
まるの売り文句は「サラリーマンパイロット」。あくまで本業は某企業に勤務するSEでありながら、二足の草鞋で空を飛び世界をめざすアラフォーサラリーマン。そんな丸山毅の描くグライダー界のあるべき姿とは、理想の操縦教育とは?

「グライダーやってる」といえば十中八九「ハンググライダー」と誤解される現状で、このマイナースポーツが日本で市民権を得るかどうかはまるにかかってる!…いえ、"まるにいかに光を当てさせるか"にかかってるはず、です。
(くずや)

2013/04/02

2013/03/30-31 フライトコンピューター慣熟

週末毎に雨で飛べないので来月のプレ世界選手権大会で借りる機体についているのと同じフライトコンピューター LX9000 の慣熟を行いました。

2013/04/01

チームまる写真館「夏合宿」

1992年、まるが早稲田大学航空部2年生の時の夏合宿の写真です。手前は滑走路に着陸後、学生達の手で発進場所へ押されて行くASK13、奥はセットを終え牽引ワイヤーを待つばかりのASK21。

画面左には教官とのフライトを終え、アドバイスを受ける学生。そしてピストで指揮を執る上級生、筆記と並び、吹き流しのたもとには機材車のボディと磁石の名札を利用し飛行順を指示するディスパッチャーがいます。

学生個々の習熟度と当日の気象条件とを考え合わせながら、今どの学生を飛ばすかを考えるワケで、実はとっても大切な役割なのです。

そして画面左側の学生は空を監視しつつ降りてくるグライダーを運ぶ「機体取り」。灼熱の訓練の中、真っ黒になりながら空の夢を追ったあの頃。懐かしいですね。

ちなみに赤石は “車両班” でした。ちゃんと奥のリトリブ(白い乗用車)の前で仕事していますよ。私? 私は勝手に “写真班” を作って時折訓練を抜け出してました。この頃から飛ぶことより伝えることに力が入っていたのかも知れません(笑)。リトリブについてはまた後ほどお話しましょう。学生訓練のグライダーの発着方法と密接な関係があるのです。