2015/02/27

ローザンヌ着 Orange社 の SIM

ローザンヌへ到着しました。最寄り空港はジュネーブになりますが、直行便が無く、どこかでの乗り換えになります。チューリッヒだとスイス航空の直行便がありましたのでチューリッヒから電車で来ました。成田は雨。チューリッヒは晴れていて、市内にはまったく雪が無く、最高気温12度くらい。レシュノとドイツの友人は積雲の写真をアップしていて、そろそろヨーロッパの冬も終わりと言ったところでしょうか。

成田もそうでしたが、チューリッヒの空港は春節帰りの中国人で一杯でした。

チューリッヒ到着後にまずは iphone 用に SIM さがし。最大手の swisscom はなんと SIM が売り切れとのこと、これも春節効果でしょうか。しかたなく orange 社の SIM を購入。 1GB までて 10 CHF でした。
購入時はパスポート提示が必要。また、購入から 20-30分ほどでアクティベートされるそうです。

早速取り付けてみたところ SIM ロックとのこと。。見たこと無い画面なので、仕方なくホテルに着いてからぐぐってみたところ、スイスでは SIM ロックが SIM 側に存在するらしい。。なかなかつながらないコールセンターに電話して、電話番号を伝えたところようやく解除の PIN を教えてもらえました。。。

チューリッヒからローザンヌへの電車旅は快適でした。空港直結の駅があり、直通電車でローザンヌまで2時間40分。座席指定は何故かインターネットからはできなくて、駅の窓口で。でも結局適当にあいているところに座っていました。ローザンヌ駅からホテルへは地下鉄で3駅。ここはよく調べて無くて現地でスマホで調べればと思っていたところで SIM が使えず、困っていたところで甲賀さんと合流でき、ホテルまで連れてきてもらえました。やっぱり紙の情報もまだまだ要りますね。

2015/02/26

IGC meeting に出席します


2015/02/27-28 にスイス ローザンヌで開催される IGC 総会に参加してきます。

 グライダースポーツはスカイスポーツ全体を統括している FAI のもとに IGC (FAI Gliding Commision) が設置されており、年に一回開催される総会の場でグライダー競技会のルール(FAI Sporting Code Annex 3A)、記録飛行、バッジフライトのルール(FAI Sporting Code Section 3,  Annex A, Annex C)の改訂、および、カテゴリー1競技会の開催地が決定されます。

 各国から1名の委員が参加します。日本からは滑空協会常務理事の甲賀さんが委員(Delegate)をされております。私は2012年から副委員(Alternate Delegate)を担当しており、競技会ルールに関する部分で甲賀さんのサポートをしてきました。

 来年から正委員を私に交代することになり、今年は各国のメンバーを紹介していただくため、甲賀さんと二人で参加を予定しています。上記ルールのうち、競技会部分のルールはかなり読み込んでいましたが、記録飛行、バッジフライトについては1995年にオーストラリアでバッジ取得後は細かく読み込んでおらず、学生に「銀賞飛行をトライしよう!」と言いながら、細部は理解していない部分がありました。今回参加するにあたり、正月休みから Sporting Code を改めて全部読み直してみました。

 改めて思ったのは、国内で滑空スポーツを盛んにするために、まずはガラパゴス化を避ける必要があります。「世界標準は何か」を常に理解し、取り入れた上で、次に必要になるのが日本の独自性を伸ばすことになると思います。他のスポーツ競技の取り組みを見てみますと、サッカーでは当然のこととしてやっています。先日、卓球女子ナショナルチーム監督の村上さんのお話を聞く機会がありましたが、卓球も世界のルールにキャッチアップすることの重要性を言及されていました。女子バレーボールの眞鍋監督の講演でも同じことを言われていました。

 とはいえ日本人にとって言語の壁は大きいので、普及を目指すのであればSporting Code の日本語化は必要と思います。Sporting Code はまず General Section があり、次に、各スカイスポーツのカテゴリー毎に細分化されたルールがあります。General Section は航空協会で翻訳いただいている物があります。日本の他のスカイスポーツをみてみると、日本から世界チャンピオンを輩出している気球の世界では日本気球連盟のホームページにバルーンのカテゴリーのSporing Code Section 1が翻訳されてあります。このあたりは是非見習いたいところです。

 手をつけられるところから始めるには、まずは FAI 公式立会人、国内滑空記章試験員向けの講習会資料を拡充、毎年のルール改訂にキャッチアップした内容にしていく、講習会の開催頻度を増やして、周知を広めていくことから始めようと思っています。

 正月休みを使ってSporing Code を読み終わった1月の中旬に Agenda が発表されました。総ページ数で 200-250ページ程度の議事が事前にアップされますので、内容を確認した上で、甲賀さん、理事の皆様と投票方針を確認します。こういったものは過去の改訂の経緯、競技会で実際に発生した事象からの改訂がありますので、背景を理解することが必要になりますし、過去の改訂の流れを知ることも必要です。実際今年の改訂も昨年の世界選手権、一昨年のヨーロッパ選手権での反省を踏まえた改訂が盛り込まれています。あわせて過去のミーティング議事録も数年分は目を通してみました。

 今年のアジェンダは大きなカテゴリーで見ると下記3つのカテゴリーに分かれます。
1. 各 working group の報告事項
2.  2018年の世界選手権開催地の決定
3. Sporting Code の改訂


Sporting Code 改訂は Year 2 approval と Year 1 approval に分かれています。まずは方向性を最初の年に決めて、細部を次年度の総会で決定する、といった形がとられているようです。Sporting Code 改訂は昨年提案されて大枠の方向性は決まっている Year 2 approval のものが多く、新しい提案はあまりありませんでした。

世界選手権開催地はフラップ付きクラスがチェコ、フラップ無しクラスがポーランドしか立候補がない珍しい状況で、今回は信任投票になりそうです。

今年の目標はまずは30名ほどの参加の予定されているメンバーとの顔合わせ、リレーション作りをすることが目的です。数名は過去の競技会で顔をあわせているメンバーも居ますので、そのメンバーを中心にリレーション作りをしてこようと思います。


2015/02/20

2014年ポーランド選手権 Open クラス day1 (2014/05/16) パイロットレポート

Racing Task
Task length: 454,7km

クルーレポート

ウエザー
前線が移動してようやくハンガリーに中心を持つ高気圧の中に



南より 弱い風



14:00 で低減率 1.0 2000-2200m に inversion , 2800m で 0 deg, 1017 hpa 西で -SHRA 予報

13:00-16:00 がコアタイム。 17:00 でコンディション弱くなる。まだ雨で地面が湿っているせいか 
雲量は2-3/8 雲底 1500m 雲頂 2000m 1.5 - 2 m/s

850hpa 等温図 ポーランド上空にトラフ スペインに大きなトラフ



タスク
454km RT


風に対して直行するレグ、コースはほぼ森の上をトレース。2nd レグの川渡りがポイント

この日の目標は
1. Centka についていくこと
2. 地面がウエット で難しいコンディションになるはずなのでとにかくガグルで行くこと
の2点に絞りました。

初日はいわゆる試合勘が鈍っていて上手くいかないことが多いのですが、この日も案の定失敗してしまいました。


トレース


東へ行き(1st leg)、帰ってきて川を渡って西の森(2nd leg)へ、森伝いに帰ってくる(3rd leg)レグ

フライト

スタート

スタートはその日の 70% を決めると言われています。
追いかけるガグルを選んでいる内に目をつけていたガグルに先に出られてしまい、見失って最終スタート。スタート前にマークする機体に目移りしてしまい移動しすぎ(ミス1)。Centka 先生を見つけられなかった。。。
17:00 に弱まるとのことで、4.5hのタスクタイム、12:30スタートプランしていたのに 12:46 スタート
ライン上、ないしはラインのちょっと先で待機。この日の場合、南風、スタートラインは南北なので、ラインの風上(南側)で探すのがベスト

1st leg

5機くらいのガグル。まだ地面がウエットなせいか、雲の割にあがらない駄目雲が多い。
1st旋回点の手前で折り返してくる集団とすれ違い、スタートが最終スタートのことを認識

2nd leg

ガグルが少しづつばらける。ELA が遅れたので 4T と先に出るが、Nimbus と一緒だとさすがにグライドに差がついてしまい、途中から一人旅。積雲は多いし、雲はしっかりしてきたので信じて前へ。森の中心を使ったが南寄りの風のためか、森の北の縁が良かったようだ。


2nd leg 後半
川の手前で高度がとれたので川渡り。渡った先の採石場工場の積雲で狙い通り回復できて、その先は森をドルフィン。
ドルフィンの先で10分前スターと組みに追いつく。ここからまた5機くらいのガグル。

ガグルに惑わされて速度が出ない、良いのが拾えず、ルアーされるのが多い。(リーダー不在のガグルなのでこうなる)
前に出たくなる気持ちが出るが、押さえて、押さえて。

3rd leg

明らかに右側(西側)が良いのだが、ここも押さえてガグルと移動。結果的にはここはミス判断。遅れていた ELA に右側から追いつかれる。

4th leg

トイレのすきに ELA を見失った、(ミス2)先に出られてしまう。

押さえていた気持ちを抑えられず、前に見えたガグルが先行のガグルだと思い込み「追いついた」と思って突っ込んでしまい、痛恨のミス3 。考えてみればガグルで明らかに速度が出ていないのだから追いつくはずが無い。2nd leg の成功体験に固執してしまい、速度が出てないことを冷静に認識できず、前に、しかもオフトラックで横に出てしまう。しかもスタンダードクラスのガグル。もとのガグルに戻るが高度を 200m 以上下げてしまい、後の祭り。

失敗の気持ちから回復できず、シーラスも入ってくる中、弱いのを捨てて前へ、前へと出てしまい、(ミス3) 結果リスタート。


反省

1. 失敗してからの気持ちの入れ替えができず、簡単にあきらめてしまってリスタートになった。0で粘れば回復する場合もある。シーラスは一時的、スタンダードは30分 0 で粘っていた機体もいた。終盤弱くなったら自分より高い機体のフォローは駄目、伸ばしきれず、ヒットできずに、リスタートになる。30分~1時間後にフィニッシュした機体もいた。先が悪いときは弱いのでとにかく状況が好転するのを待つ。好条件から条件下り目のギアチェンジ

2. 待ちきれない自分の弱さ、苦手な初日(気持ちが入り切れてない)のパターンがでてしまった。(2012年のポーランド選手権と同じパターンをしてしまっている)

3. 焦って前に出ない、とくに弱くなってからは駄目。(コンディションのよい時間帯は一人で飛んでも可能性はあるが、弱くなってからは前に出してリスクマネージメント



2015/02/11

TEAM MARU セミナー @ 滝川 北海道新聞に掲載されました。

先月 1/31 に北海道 滝川スカイパークで行われました報告会で北海道新聞の取材を受けておりましたが滝川での選手権復活への記事の一部として北海道新聞 2/6 25面に掲載されました。
(インターネットの北海道新聞ページはこちら



紙面の都合でインタビューの全体は掲載されておりませんので補足しておきます。


競技会はトップを決めることにフォーカスがあたりがちですが、これだけが競技会の目的ではありません。競技会は技術交流、文化交流の場でもあります。

これはグライダー競技ルールが定められている FAI Sporting Code Section 3 Annex A の最初に記載されています。

PART 1 GENERAL

1.1 OBJECTIVES OF THE CHAMPIONSHIPS (競技会の目的)

The objectives are to:
a. Select the champion in each competition class on the basis of the pilot's performance in the tasks set;(選手権者の選出)
b. Foster friendship, co-operation and exchange of information among soaring pilots of all nations;(世界中のソアリングパイロット間での友情、協力、情報交換の促進)
c. Promote worldwide expansion of the public image of soaring;(ソアリングの世界でのイメージ向上促進)
d. Encourage technical and operational development of the sport;(スポーツとしての技術、オペレーション向上)
e. Encourage the development of safe operational procedures, good sportsmanship, and fairness in the sport of soaring.(安全なオペレーション手順、スポーツマンシップ、フェアネスの促進)

たとえば、現在は一般的に使われている GPS フライトレコーダーは1995年のニュージーランドでの世界選手権で導入され、ログファイルが公開されることで、世界のグライダーパイロットの飛行技術は飛躍的に向上してきました。(過去 GPS が使われるようになった経緯は Tables of all IGC-approved Flight Recorders  の PART 3 - HISTORY OF GNSS AND ITS USE IN IGC にまとめられています)
一例を挙げればヤンタースタンダードといった40年前のグライダーでのクロスカントリー平均スピードはこの20年で 20km/h 以上早くなったと言われています。GPS ログの研究が進んだ結果です。

日本では現在残念ながらXC競技会は開催できていません。競技会が無いと言うことは、技術交流に伴う発展が遅れていることは否めません。日本のグライダー発展のためには、競技会開催は必要であることは言うまでもありません。

では競技会を再開すれば良いのか、それだけですむ話でもありません。一般のスポーツ競技会と異なり、グライダー競技はリスクの高いスポーツです。実際世界選手権でも事故は頻発しています。
 技術的な点から言えば、一人でのんびりクロスカントリーを楽しむフライトと、同一コースを複数の機体で飛ぶ際には普段のフライトとは別の技術が必要になります。
 メンタルな点からも、競技会になると雰囲気に飲み込まれ、普段だったらやらないようなことをやってしまうケースもあります。
 昨今のコンプライアンスの意識の高まりから、主催者側は事故を起こせば管理者責任を問われる場合があり、海外のように自己責任という訳にはいかないのが現状です。

日本はグライダー競技に関して言えば後進国であり、まず競技文化自体を形成することから始める必要があります。安全に、グライダー競技を楽しめるようになるには何が必要か、まずは世界の現状を知り、グローバルスタンダードに近づける努力が必要になると思います。皆さんで考えることから始めてみませんか?

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過去の掲載記事、執筆記事についてはブログ上部の「掲載記事/講演/著作」タブから参照可能です。

2015/02/02

「TEAM MARU世界選手権報告会」 in 滝川(北海道)

TEAM MARU 北海道上陸!

「TEAM MARU世界選手権報告会を滝川で開催してほしい」とのオファーをいただき、滝川市にある滝川スカイパークにて報告会を実施しました。

天気は晴れ。遠くの山々もよく見えます。夏はクロスカントリーソアリングの入り口となる山々。滝川は日本有数のグライダー滑空場であり、飛ぶことはもちろん、グライダーの展示をする博物館もあります。
丸山も滝川には何度もお世話になっており、なじみの場所でもあります。佐々木にとっては初めての滝川。今回もデータサイエンティストとして参加です。
http://www.takikawaskypark.jp/mt/information/


真っ白な平原に見えますが、ここが滑走路。
冬期はクローズしていますが、雪解け後から初雪前までグライダー専用滑走路として使用されています。

今回はハブハウスをお借りしました。
営業期間は窓の外のグライダーを見ながらお茶が飲めるスペースです。


毎回時間オーバーとなるこの報告会。
「今回は大丈夫」といいながら、パイロット丸山の伝えたいことが多く予定時間を超過しての報告会となりました。参加者の皆様からも多くの質問をいただき、盛会となりました。

最後に参加者のみなさん+チームメンバーで写真撮影。
SATAの皆様にあたたかいおもてなしに大変感謝しております。ありがとうございました!

今回は広報班が不在のため、広報代理がご報告いたしました!
赤石