2014/07/18

SPOT Trace


 競技フライト中のオンライントラッキングにハンググライダー競技パイロットのKさんから SPOT Trace を借りてきました。SPOT とは衛星電話の回線を使ってGPSポジションを送付してくれるデバイスで、移動中のポジションモニターができます。今回お借りした SPOT Trace は商品コンセプトが「盗難防止の為のトラッキングに徹していて、本体価格も 99.95 US$回線利用がサブスクリプションで年間 99.99 US$ です。(アメリカらしい、商品コンセプトのしっかりした製品です。)
 上位機種 (SPOT GPS Sattelite messenger) になると場所のトラッキングに加えて、I'm OK(チェックインボタン)や、SOSボタン(レスキューが呼べる)もあります。

 海外のグライディングセンターですとレンタル機に装備されています。フランス、ニュージーランドでは装備されて居ましたし、後輩がオーストラリアで借りた機体にもついていたそうです。地上から何処を飛んでいるかを安価にモニターできますし、アウトランディングしたとき無線が通じない場所でも、GPS の緯度経度を衛星電話経由で送信でき、リトリブがスムーズに進めます。ヨーロッパは平野部はほとんど携帯電話がカバーされていますし、山岳地も山の上では通じますが、ニュージーランドやオーストラリアではまだまだ携帯電話の通じないエリアが大部分で、衛星電話は高いし、、となるとこのようなデバイスが便利です。

 ハングの競技会を見ていると海外の大会でのアウトランディングのリトリブに随分時間がかかっているらしく(そもそも競技エリアがほとんど携帯電話の圏外)、Joy フライトでのアウトランディングで農家探しながらさまようのは初期のクロスカントリーの冒険の一つとしては楽しいのですが、競技で毎日飛ぶのにリトリブを効率化するのに使ってみてはと勧めてみたものです。

 日本でも使えれば、飛びもの以外にも登山の人や、ヨットなどの海の人にも便利と思います。登山家の竹内さんなども使っているようです。残念ながら日本では電波を発するものは法規制が強く、使えません。。このあたりも規制改革に期待したいところです。

 バッテリーは単4電池4本、マニュアルを読むと リチウムイオンの Energizer がお勧めのようで、動いていないと電源が入っていても3ヶ月持つとか。
リチウムイオンの一次電池はあまりないらしく、Energizer もなんと日本での販売は Sick がやっているそうです。(ひげそりの会社ですね。)

使用方法
・本体の電源を押すと、初めのうちはランプが下記のように点滅するが、20分経過すると動作していてもランプは点滅しなくなる
(GPSを捉えていれば緑、捉えていなければ赤、情報送信する時は短く点滅)
・5分以上動かない(揺れていない)と省エネモードみたいになる。
 だから、どこかに放置していても動作しているのかどうか確かめづらい。
 ちなみに、いままで一度も電池は取り替えていないが、バッテリー状態は良好。
・電源切る時は、3秒くらい長押し。緑ランプが7回くらい点滅する。
https://login.findmespot.com/spot-main-web/auth/login.html
からログインして設定が可能

ここからモニター可能です。来週からの練習フライトと、競技フライト中は ON している予定ですので、モニターしてみてください。

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