2014/03/30

2013ヨーロッパ選手権フライト日記 day9 (7/19)

Task 366.4 km  
Results 28 位 86 km O/L  166 Point
Meteo  前線の接近で悪化、風強くなる
Grid

Briefing


北から前線が接近、等圧線が狭くなって西風が強まる

北のエリアは前線の雲の影響で悪い、南側にタスクセット

flight
    条件悪いが曳航は躊躇せずに11:30から開始。西風が強いので、ブロークンなサーマル。とにかくさげないよう、さげないよう、強風の時のセオリーでとにかく風をトレース。

    start

    ようやく 12:30 を過ぎて1000m を超える
    スタートまで2時間もがいて1300mまであげて
    13:42 にほとんど最終組でスタート。
    fix 360km なのでもっと早くスタートしたかったのだが、スタート体制が取れなかった

    V ですら 1000m で、 Y も10分遅れで 1000m スタート。

    1st leg

    start直後、西へ向かってグライド。前線の影響で上層雲有りだが、気温があがり、積雲も点在なので、いける

    さらに西へ、北西から前線の接近に伴う雲、あれにはやく届きたい

    風は強いものの、ヒットできるのでガグルとともに前へ、前へ、

    ちょっとしたコースのずれで遅れたはずが追いついていたり、
    要するに条件が良くないと言うことだから、こういうときは焦っては駄目
    (普通だったら、遅れたらそのまま遅れっぱなし。追いつくことはほとんど無い
    追いつくと言うことは状況が違うと言うこと、なので、スイッチを入れ替える)
    10分前のガグルにも追いついてトータル18機のガグル。
    機体数が多い -> 前のガグルに追いついているサイン、ということは良くないコンディション
    だから焦らない。あがりきる。


    1st leg は平均 40kph しか出ない、普通なら 80kph くらいは出るはず。
    ってことは風が 40kph 以上吹いていると言うこと。
    ということは 2nd leg はテールウインドになるのだから、1st leg が時間かかりすぎても焦る必要は無い。


    しかし、今日も少しづつ遅れが出ていき、ガグルがばらけたところで、判断ミス。


    反省


    ミス1

    1st leg 後半で先行機をベルギーと間違えた、ここで落胆して、判断ミスが始まった。
    ベルギーを追っかける作戦からの切り替えが必要
    とにかくリスクを下げる、一人で出ない。
    EJ がいたのだから、EJ を利用する。HAL も後ろにいたのだから、減速して、少しコースをふってみて、後ろを伺って、前に出してみる。


    一人の判断で、先行している DI, AU,GX を追っかけすぎた(オンコースから左にオフトラック、EJ, HAL はオントラックで上がり直した)のが失敗、DI の下で当たらない。そのときすでに A1 は下に居て降りていた。
    見失った ALB/21 も低いまま前に出てしまい、上げられなくなった
    (一度4機で下げたときに割とスムーズに上げ直せたのだが、過信しては駄目)

    前日に一人旅になってしまったが、上げ直してフィニッシュできたことが逆に変に自信になっていて、
    「今までの自分は一人旅になったら駄目だったけど、一人でいける!」と変な自信を持ってしまったのが良くなかったと思う。とくにコンディションの弱い日はリスクを下げるためにガグルで行く。一人で離れる判断はしない。


    前方のガグルに向かうが、それは 1st TP をターンした後のガグル。(直前のガグルはヒットできずにそのまま地面に降りていた。)1st TP 直前で60度オフトラックでオフトラックしすぎたところでやっと500m からヒットするが、弱くて 1000m までしかあがらない。上を2nd legにいくグライダーがすぎていく。2km 風下で上がり始めるのが2回見えるが、タスクをしかも風下にバックトラックすることに躊躇してしまい、風上に固執しすぎる。やっぱり 1000m までしかあがらない。500m - 1000m を3回繰り返したところで積雲が消えてしまい、仕方が無く前へ、 1st TP をターンしたところで 450m でエンジンリスタートでこの日は終了。


    ミス2
    その後の判断(オフトラックしすぎだが前に出て、ひっかける)、は良かったのだが、
    2km 後ろで20mクラスが上がっているのに、躊躇して後ろに出なかった
    (風が強かったのもある)のはミス。上がらないときは何でも使う。
    Kawa 様ですら、タスクをバックすることはある、今回も Radek はバックした。
    バックする勇気も必要。あのときはバックするべきだった。

    ミス3
    3回上がり直しを試したが、1000m が超えられない
    Kawa 様ですら、1000m 以下はバック、、かなり慎重に探している
    途中で HAL が上に来て、彼は上がり始めたのに、下で上がれず、積極的な上がりに欠けた

    3回目で上がらなくなって、風上に出したのだが、ライン上に積雲が消えてしまい、
    望み薄な中出てしまった。
    これは分かっていて出て失敗している。
    (選択肢が無くなってしまった、浮いているだけの 0m/s も見当たらなかった。
    この状況に入れる前に 1000m 以上に戻さなければなのだが、こうなってしまった場合、
    バックしてでも積雲エリアで上げ直すべきだった
    (積雲エリアで無いとあがらない、風が強すぎて低いところがほんとにまとまってない)


    やはり疲れて正常な判断が出来なくなっていたか?

    ミス4
    TP ターン後、少し空気が動いたのだが、低いところで合わせられなかった
    もうちょっともがくべき(4月のプレワールドの初日に降りてしまったのと同じ失敗)
    低いところでまわることを恐れない。




    スタート前のクライムが難しい日のパターン

    1. ブルー
        トップが低い 高気圧ずっぽり、ブルーになることが多い
    2. 風が強い(前線接近、前線が抜けた後) リフトがブロークンに
    3. 空気がウエット(低気圧が抜けた後、前線通過後) ブロークンに


    オーバーキャストしてしまってほんとに上がらないような場合は曳航しない
    (オーバーキャストでも、上空空気が冷えていれば Cu になるので、曳航する、
    こういう日は積雲を狙えば良い、が、嘘積雲も多い)



    スタートへの動き方のポリシー

    スタートポイント、スタートラインを考える

    スタートラインに極力近いところでmax上がりきる

    風が強い場合、スタートポイントよりもさらに風上側で上がり始めて、流されながらスタートラインに向かう

    スタートポイント近辺のリフトポイントを押さえておく。具体的には森、丘、街
    トリガーになる川
    今回のヨーロッパ選手権ではスタートポイントは前半は 245(滑走路北側), 後半は 241(滑走路西側) 固定だった(普通は毎日変更される)
    後半は西風コンディションが多く、西側にポイント、西へ1st legがあるのはやりやすかった

    上がるポイントは西側の森、北西の森、北の森。
    川は無かった。



    スタートまで時間がある場合、スタートまでにかなり動き回る。
    day9の場合、11:00, 11:20 からの曳航開始、11:20 or 11:40 には曳航終了のため、
    11:45 - 12:05 にスタートゲートオープンする
    この場合、13:00 - 14:00 がスタートスロット。ゲートオープン後1-1.5h 待つことがある。
    待つ体勢が必要
    この間に 20km くらい平気で1st leg 方向に出る
    これを怖がってはいけない、スタートスロットに自信を持ち、まだスタートしないはず、と言い聞かせる
    スタートに遅れることを恐れない
    (RT の時はスタートに遅れるとまずいが、AAT の日は大抵サーマルタイムより設定タイムは短い、start で遅れても、1st leg turn を早めればよい。ので、恐れるのは尻切れになる可能性のあるRT の日だけ、それ以外は追っかける)



    スタートに対して追いかける人を決めたら徹底的に追いかける。
    (大会前に追いかける人(フォローしやすい人)を決めておく、大会中の休み期間に見直す)





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